骨塩定量測定検査とは

骨塩定量測定検査イメージ

骨塩とは骨の強度(密度・ミネラル)のことで、疾患等による骨の変化を捕らえるものです。検査による測定値をコンピュータにより解析して算出し、正常な値(若年成人平均値・同世代平均値)と比較することにより骨塩量(骨密度)を知ることができます。
骨塩定量測定は、骨粗しょう症(女性に多い)の診断や治療の経過観察、またはホルモンのバランス異常による、あるいは先天性の代謝性骨疾患の診断や治療、病態の解明などに使われます。

検査方法はX線を用いるMD法、DXA法、超音波を用いるQUS法などがありますが、近年では誤差が少なく、測定時間が短いDXA法が主流です。
DXA法ではエネルギーの異なる2種類のX線を照射し、骨の吸収差を利用して測定をします。これにより骨以外の組織の影響を受けることなく測定が可能になります。
測定時間はおよそ5~10分程度で、多くの施設では腰椎と大腿骨頸部を測定します。
近年では骨密度だけではなく骨質も解析できる装置や全身を撮影できる装置も開発されています。